日産シーマ! 昭和の名車のエアコン修理です!!
俳優の伊藤かずえさんの愛車を日産がレストアしたことが話題になりましたね
現車を展示した日産ギャラリーは大賑わい
中古車価格は高騰し、プラモデルも注文が急増するなど経済効果も拡大
そう、昭和63年に発売開始されたY31こと初代シーマが大人気です
そんな人気にあやかりたい、くるまの電機やさんでのシーマのエアコン修理作業でございます
日産 シーマ
FPY31
平成2年登録のお車です
伊藤かずえさんの愛車に引けを取らず、外装も内装もエンジンルームまでもピカピカなこちらのシーマ
とても美しい
しかし残念ながらカーエアコンは不調です
A/Cスイッチをオンにしても冷えが弱く、近ごろはコンプレッサーからカラカラ音がし始めました
エアコンのメンテナンスは日産さんではなく、くるまの電機やさんにおまかせください
異音が発生していたコンプレッサー
潤滑油であるコンプレッサーオイルが減少すると内部の金属部品同士が擦れあい、やがて摩耗や劣化が進んで機械的なノイズが発生します
これを放置してしまうと焼き付きが生じ、最終的にはロック(=固着)してコンプレッサーは機能停止します
異音はコンプレッサーからのSOSですので、はやめに助けてあげましょう
とはいえ部品の入手が困難なY31シーマ
エアコン部品のほとんどが製造中止となっております
コンプレッサーもしかり
このようなケースでは現車から取り外したコンプレッサーをベースにリメイクを行います
コアのみを流用し分解清掃、消耗部品はすべて新品パーツに交換し、あたらしいコンプレッサーを組み上げます
仕上がりは画像のとおり
純正新品のようなコンプレッサーが誕生します
エアコンホースからはガス漏れが発生
6年ほど前に他社さまでエアコンメンテナンスをしたとのことですが、その際には異常がなかったため無交換で済ませたホース
今回は要交換の状態でした
しかしこちらも部品が無い
すでに製品廃止でございます
コンプレッサー同様に、高圧ホース,低圧ホースのリメイクを実施しました
こちらも前回は交換されていないコンデンサー
アルミフィンが腐食して、触るとボロボロはがれ落ちてしまいます
おそらくは6年前でも手に入らなかったであろう純正部品は、既に流通しておりません
そして残念ながら適合する社外品もなし
こちらも時間をかけて新規に製作するしか選択肢はないようです
はい、こちらが完成したコンデンサー
現品ベースのリメイクとは思えないほどの仕上がりです
外気で冷媒を冷やすという重要な役目を担うコンデンサーは、レイアウト上飛び石や塩害、熱や振動などのストレスを受け続けます
適切なタイミングでの交換が必要なエアコン部品です
レシーバドライヤは適合する社外品を採用
フィルター機能という効果さえはたせば、純正部品以外の使用も問題ありません
部品交換後はガスチャージ
旧ガスのR12を充填し、エアコン修理は完了です
名車シーマのエアコン修理作業、本日も無事に終了
振り返ればなにひとつ純正部品を使わずに直してしまったシーマのカーエアコン
こんなことができるのがくるまの電機やさんのお仕事ですねと、評価をされる日がいつか来るのでございましょうか
その日を待ちたい今年の皐月でございます
この記事を書いたのは…
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