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くるまの電機やさん日記(新)

ローレル! フロンガス仕様車のエアコン修理です!!

旧車ブームが続いております

もはや一時的な流行ではなく、レジェンドカー市場は安定化したマーケットとなっているのではないでしょうか

そんな流れでユーズドカーを購入する機会が増える折、気を付けなければならないのが現車のカーエアコンのコンディションです

もっともやっと探し当てた憧れの車種において、エアコンが効こうがが効くまいが無問題、という方も多いのかも知れません

もし購入後の愛車のエアコンの様子があやしければ、ぜひともくるまの電機やさんにご相談くださいませ

 

 

 

 

 

日産 ローレル

 

 

 

 

 

E-HCC33

平成2年登録のお車です

 

 

 

 

 

お車のご購入時は冬時期だったというこちらのローレル

気温が低いタイミングでは、エアコンが正常に機能しているかどうかの判断は困難です

とりあえず風が出ていればあぁ冷えてるな、風量もあるし大丈夫かな思いがち

しかして実際に夏が近づくとあら大変

風は冷えるどころか常温で、なんなら気温があがれば熱風です

レジェンドカーでも車室内の温暖化は大問題でございます

 

 

 

 

 

これはNG

ロック寸前のコンプレッサー

漏れたオイルで油まみれ

異音が出ているのは機械摩耗音

クーラーガスとともにコンプレッサーオイルも消失し、その状態で失った分の冷媒だけを充填すると、金属部分の擦り合わせが発生します

摩耗による金属異物も発生し、ますますカオスな状態に

コンプレッサーONでの異音はコンプレッサー故障のサインです

見逃さずに

 

 

 

 

 

ローレル用の純正コンプレッサーはもうありません

リビルト品も社外品も見つからないでしょう

こんな時には現品修理

取りはずしたコンプレッサーをベースに、あたらしいコンプレッサーを製作します

この際、現車のコンプレッサーが完全に焼き付いてしまっていた場合はこの手法も取れません

現品修理不可案件となります

焼き付く手前でお車をお預かりできたのが幸いでした

 

 

 

 

 

上の画像が交換前のコンデンサー

下の画像が取り替えたコンデンサー

コンプレッサーと同様にリメイク品です

純正部品じゃなくても大丈夫なのとご心配なお客さまには、説得力のある画像比較かと思います

見かけだおしではありませんよ

 

 

 

 

 

ジョイント部分からのガスリークが確認された高圧ホース

ハードな環境条件で働くホースですので、漏れがなくても交換してあげたい部品です

 

 

 

 

 

こちらがリメイク品

30年前のホースより、高耐久性が期待できます

 

 

 

 

 

こちらも上下の画像比較

室内側のエアコンユニット、エバポレーターです

上がもとのエバポレーター、下が修理オーバーホール後のエバポレーター

完全リメイクしたエバポレーターをASSYで交換しております

エバポレーターも日産では生産終了のため、交換ではなく清掃で済ます修理業者さんもあると聞きます

果たしてそれでいいのでしょうか

どんな効果があるのでしょうか

明日も晴れると思えるのでしょか

私にはわかりません

 

 

 

 

 

こちらはリキッドタンク

すでに内部の活性炭効果がなくなり、機能が消失しています

 

 

 

 

 

カーエアコン修理のタイミングでは、リキッドタンクは絶対交換

故障再発のリスクを避けるためにも、リキッドタンクは必ず取り換えましょう

 

 

 

 

 

部品交換後はガスチャージ

旧ガスのR12冷媒を充填し、エアコン修理は完了です

 

 

 

 

 

ローレルのエアコン修理作業、本日も無事に終了

旧ガス仕様のお車はガス冷媒自体の供給量が少ないことと、それ以前に修理部品の入手困難という壁が立ちはだかります

カーディーラーさまや一般の自動車修理工場さまではこの時点で試合終了なのですが、くるまの電機やさんはその壁を超えるのがメインのお仕事

いっしょにその壁の向こうを目指しましょう

 

 

 

 

 

この記事を書いたのは…

株式会社小國電機工業所 / さいたま市南区内谷7-6-22

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