セレナ! 純正サイドカメラを社外ナビと接続出来るの?(その1)

セレナへ、カーナビとフリップダウンモニター等の取付作業を行いました









イメージ 1

イメージ 2

日産 セレナ


平成21年登録のCC25


まだ納車されたばかりの、バリバリの新車です





セレナへのフリップダウンモニター取付や、カーナビの設置はかなり台数をこなしています
ので、比較的慣れた作業なのですが、今回は純正のサイドカメラを社外のカーナビに入力接
続させると言う荒業(笑)に挑戦です



セレナのオーナー様より頂戴した挑戦状、いや失礼しました^^;、情報を基に日産の純正サイ
ドカメラをパナソニックストラーダのナビに入力させるシステムを考えていきます


しかも、こちらのカメラにはストラーダのリアビューカメラ(後方確認用カメラ)を装着し
ます


社外のリアカメラと、純正のサイドカメラ、共存させつつスイッチ操作一つで双方を切り替
えられるようにしなくてはいけません


難題です





セレナはオーナー様の奥様も運転する機会が多いと聞きます


縦列駐車をする時などは、たしかにサイドカメラで縁石を確認しつつ、リアカメラで後ろの車
との間隔に注意しながら、切り替えし、切り替えし停めますものね


単純なスイッチ操作で、すばやく画面切り替えが出来ないと意味がありません


難題ですってば










イメージ 3

セレナは、オーディオレスの状態でお預かりしました


コンソールの上段2DINスペースに、カーナビをインストールします










イメージ 4

装着するナビはパナソニックの「CN-HW850D」


フルセグ地デジチューナー内蔵の2DIN一体型モデルです










イメージ 5

日産車の専用ハーネス


24Pハーネスや、アンテナ変換アダプタを使用します










イメージ 6

リアビューカメラはストラーダの「CY-RC51KD」


カーナビと同じブランドのカメラですので、ナビとの接続は問題ありません










イメージ 7

オプションのビーコン「CY-TBX55D」


渋滞回避オートリルートを行うのに必要な受信機です










イメージ 8

こちらはミラー型のGPS内蔵レーダー


純正のルームミラーにかぶせる様に設置しますので、取付感が殆どありません










イメージ 9

イメージ 10

ETC車載器もパナソニック製「CY-ET909KD」を選択


別売の接続コードでカーナビと連動で使用する事が可能になります










イメージ 11

フリップダウンモニター「TMX-R1100」


ALPINEにてメーカー欠品中の人気製品です


やっとの思いで確保した1台です










イメージ 12

さて、こちらが純正のサイドカメラです


左側のサイドミラーの下部に、小型CCDカメラが埋め込み設置されています


一見、普通のサイドミラー風ですが…










イメージ 13

下から覗き込むと、こんな感じでカメラレンズ部が付いています


ブラックのカバーで覆われているので目視確認できませんが、夜間照明用のLEDライトも
組み込まれていたりするハイテクミラーでございます










イメージ 14

まずはコンソールを全部ばらします


運転席側から助手席側まで、全ての部分の配線加工が必要となりますので、思い切って
ぜんぶ外しときます










イメージ 15

こちらが純正サイドカメラのハーネスの端部


純正ナビを選択した場合は、このコネクタをナビのカプラーに「パチン」と挿すだけで接
続配線完了です


あら、簡単










イメージ 16

当店の使命は、このコネクタに挿さっている配線をカットし、コネクタを使用しないで
ストラーダナビに入力する事です


カメラの電源線、LED照明の電源線、アース、映像信号線などが色分けされた配線に
振り分けられています






ちなみに日産では、こちらのサイドカメラをサイドブラインド用カメラと呼称しているん
ですね


その名の通り、死角のフォローにはもって来いのカメラです










イメージ 17

先ほどオーナー様からの挑戦状などと書いてしまいましたが、もちろん冗談です


セレナのオーナー様には、たくさんのインフォメーションとヒントを頂きました


本当に有難うございます






このカメラセレクターもその一つ


オーナー様がWEBサーチで探し当て、ご自身でお持込になられたユニットです


ボックスに入力した2系統のカメラ信号をスイッチ一つで切り替え可能なセレクター


もちろんバック信号にも割り込みますので、リバースギアにはリアカメラがオートで反応し
ます


賢いっ


優れものですねーーー










イメージ 18

普通のカメラを2台接続するには、さきほどのセレクターを使えば済む話ですが、今回の相
手は純正カメラです


電源カプラー形状が合いません(悲)


映像出力がRCAではありません(涙)


LEDライトまで付いてます(号泣)





そこでうちで製作したのがこの変換BOX


見た目も手作り感が一杯ですが、その実ハイテクノロジー満載です






純正カメラの電源は12Vではなく、6Vです


LEDライトの電源は5.5V


12Vの車輌側電源を簡易DCDCコンバーターを作成し6Vに減圧、さらにダイオードの
抵抗効果でLED用に5.5Vに減圧


映像信号線は、RCA型式のコネクタに手作業で繋ぎ替え




う~ん、ローテクでした(^_^メ)










イメージ 19

サイドカメラの切り替えスイッチは、コンソールの空きパネルに設置します


すぐに手を伸ばせば押せる位置で、普段は邪魔にならない場所としては最適だと思います










イメージ 20

お客様がお持込になられたカメラ切り替えスイッチのボタン部は、プラスティック製品だっ
たのですが、夜間、暗い室内でもスイッチ位置が分かるようにとボタン部をLEDライトに
交換します


LEDが2個ありますが、1個は予備です










イメージ 21

コンソールの右端にスイッチボタンを埋め込みました










イメージ 22

スモールライトを点灯させると、ボタンが薄く光ります










イメージ 23

ボタンを押すと、LEDの照度が上がり、更に明るく光ります


ボタンが光っている時は、サイドカメラに切り替わっている時です


これなら暗闇でもボタンのポジションが迷わず分かりますね


スイッチはこれでOKです










イメージ 24

純正カメラの変換システムを手作りし、なんとか配線接続に成功


カメラ設置前に、ポータブルモニターで映り具合のテストです


まずはリアカメラ




確認範囲と角度をチェックします










イメージ 25

こちらが純正サイドカメラの画像


少し暗くて分かりにくいですが、サイドミラーの死角をしっかり捉えています


純正カメラの方が、パナソニックカメラよりもやや暗く、画像も粗い印象でした










イメージ 26

ミラー下部で、ピンク色っぽく光っているのがLED照明です


こちらも接続成功



ここまでは順調に、舞台裏でのバタバタはありますが、取り敢えず順調に進んでおります^^;









残すは、実際のカメラ設置とカーナビ装着とフリップダウンモニターの取付です


その仕上げ作業はその2(後編)にてご案内致します












ここまでご覧頂いたあなた!!


続きも必ずお読み下さい


ナンのオチもありませんが(笑)












浦和のテクニシャンと言えば…
くるまの電機の事ならおまかせを!!
  [自動車電装のプロショップ]
  株式会社  小國電機工業所
当店商品、取付作業はYahoo!オークションに出品中です