アルファロメオのエアコン修理です

１１月ですが、エアコン修理です

かなーり寒くなってきましたが、それでもエアコン修理です

アルファロメオ　１５５ＴＳ-８Ｖ

１９９３ｙモデルのＥ-１６７Ａ２Ａ

エアコン修理と最初に書いてしまいましたが、実際にはこちらのアルファロメオに関しては
ほとんど修理らしい作業は行っていません

エアコンが効かないとの事で点検にご入庫頂いたのですが、はじめにガス圧チェックを実施
するとガスはほぼ残量ゼロ

完全にガスが漏れてしまっていると判断し、リークポイントを特定する為に試験用のガスを
チャージしました

ガスを入れるとクラッチが入り、コンプレッサーが稼動しだします

室内の吹き出し口からは冷風が出始めて、エアコンは正常に機能しているようです

サイクルの詰まりも無い模様

検知器でガス漏れ箇所を探したのですが、反応が無い

しばらく時間をおき、条件を変えながら点検を行っても異状があらわれません

困った事にと言うべきか、幸いにもと思うべきか修理を行う必要がある箇所が見つかりませ
んでした

こちらのアルファロメオは当店にご入庫以前に、何社かの業者で点検やガスチャージを行なっ
たとの事です

当店に入庫した際にはガスが全く入っておらず、ガスが抜け切っている状態

試験的にガスを入れたら、全く動かなかったコンプレッサーが稼動しだす

まさかとは思いますが、エアコンをメンテナンスした際にバルブを閉め忘れたとか、閉めたと
しても緩かったとか…

そんなうっかりトラブルがあったのかも知れません

また、ガスリークの度合いが非常に微量で、短期的にはガス漏れが検知できない程度の症状の
可能性もあります

念の為、ＵＶ反応型のガス漏れ検知蛍光剤をサイクルに混入し、オーナー様に状況をご説明し
た上でしばらく様子を見て頂く事に致しました

ふたたびガスの量が低下してクラッチが入らなかった場合には、ＵＶランプ照射で些細なガス
漏れでも発見する事が出来るようになります

１９９３年登録の車輌ですので、エアコンサイクル、ユニット全体が老朽化しメンテナンス
の時期が近付いているのは間違いないと思います

エアコン不調に関しましても、見込みで修理を行う事も可能です

ただ、この年代のアルファロメオの場合は実際に修理をスタートしてから、他にも劣化して
交換の必要性があるパーツがある事が次々と判明するケースが多々あります

部品の取り外しを行なうと、ジョイントが破損したり、ねじ山が腐食していたり

そなると修理費用、修理期間もかなりの金額になります

主要パーツの修理を行う事も検討致しましたが、必要なコストとリスクを比較した結果、
今回はガスチャージと蛍光剤の封入のみを行わせて頂くことになりました

エンジンマニホールドの状態を見ても、かなりの金属疲労、劣化が予想されましたので^^;

修理と云えば一箇所だけ、メンテナンスを行いました

エアコンの内気循環と外気導入をコントロールするフラップがＡＣパネルの裏側にあるので
すが、それを動かすモーターが壊れてしまっていました

ちょうど外気導入のポジションで壊れたので、常に室内に外気が入ってくる状態です

このモーター、残念ながら既に入手不可能な部品でした

代用品での対応も困難

そこで、内外気のフラップをモーターで動かせない為、内気側で固定してしまう作業を行い
ました

コンソールをバラし、モーターを外して板状のフラップを常に内気循環するようにレイアウ
トしました

内気か外気、どちらか一方に固定するしかないとしたら、エアコンが効く状態なら内気循環
にしておいた方が使いやすいと思います

アルファロメオは修理ももちろんですが、点検自体を受け付けてくれない電装業者もあると
聞きます

難しいお車である事は間違いないのですが、メンテナンス方法は基本的には他の車輌と共通
する部分がほとんどです

アルファのエアコンやオルタネーター、スターター等の電装品修理でお困りでしたら、一度
ご相談下さい

リビルト品の使用で、ディーラー様よりコストを抑えての修理対応が可能かと思います

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