GTO! スポーツカーのカーエアコンは壊れやすい!!
バイアスあふれる記事タイトルでごめんなさい
RX-8、ランエボに続くスポーツカーは三菱GTOでございます
修理が不可能とあきらめていたGTOも、ここに来れば直ります
三菱 GTO
E-Z16A
平成5年登録のお車です
地元の修理業者さんに、もうエアコンは直りませんと断られてしまったというGTO
ネットで調べた小國電機工業所に相談してもだめならば、あきらめがつくのではとの思いでご入庫いただいたGTO
なんと650km以上のご遠方からお運びいただきました
あきらめなくてよかったですね、修理可能です
GTOが修理不可能と判断されてしまうのは、すでにエアコン関連の純正部品が生産終了となっているためです
エアコンパーツは消耗部品ですので、車が走っている限りは部品を取り扱っていて欲しいと思うのですが、メーカーとしてはそうもいきません
次々と製品廃止のスタンプが押されていきます
こちらのコンプレッサーも在庫が払底
くるまの電機やさんでは純正部品が欠品してしまっているケースでも、リビルト品や社外品の流用で対応します
リビルトも社外品もない場合には、あらたに部品を製作して修理にあてることも
こちらはリビルトコンプレッサー
さいわい品質の高いメーカー製のリビルト品が手に入りました
リビルトもピンキリであること、意外と認識されていないのかも知れません
日立や三菱やDENSO、カルソニックなどのリビルト品であれば、リビルトといえど純正新品とまったく同じスペックです
それでいて価格も安い
コンプレッサー同様にガス漏れが発生していたコンデンサー
こちらも部品がありません
コンデンサーにリビルト品はありませんので、現品をベースにあらたなコンデンサーを製作することになります
完成したコンデンサー
リメイクに必要な期間はおよそ2週間
エアコン修理の繁忙期ともなれば倍の4週間ほどにリードタイムが延びてしまうことも
カーエアコン修理はお早めにとアナウンスしているのは、部品製作でお待たせしてしまうタイミングを避けるためです
夏場はどうしても作業のご依頼が重なりますからね
室内側のエアコンユニット、エバポレーター
こちらも部品を作る必要があります
構造が複雑で付属パーツも多いため、最も製作に時間のかかるのがエバポレーターです
当社のガレージには、エバポレーター完成待ちの車両が渋滞することも
ガス漏れが発生していた高圧ホースも生産中止品
でもこちらは比較的簡単にリメイクできます
耐圧性のある樹脂ホースとアルミ製のジョイントをかしめるだけですからね
素材と技術、ノウハウとお金さえあればエアコンホースは作れます
リキットタンクは適合のある市販品を使用
性能差がなければフィッティングのみの確認で採用OKです
こちらはエアコン関連ではありませんが、部品製作期間中に修理対応しました
・キーレスの誤作動でロックとアンロックを繰り返してしまう症状
・パワーウィンドウの不具合でガラスが上昇途中で止まってしまう症状
どちらも自動車電装店の守備範囲です、直しましょう
ドアロックアクチュエーターとパワーウィンドモーター/レギュレーターを交換して対応です
こちらもオーナーさまの地元では修理不能とされていた模様ですが、きっちり直りました
部品交換後はガスチャージ
新ガスのHFC-134aを充填し、エアコン修理は完了です
こちらのGTOは往復とも陸送をご利用です
コロナ禍ということもあり、往復1,000kmを越える移動はなにかとリスクが付きまといますからね
長期間お預かりさせていただきましたので、名残惜しさも感じます
ローダーに積載され、涙のお別れです
三菱GTOのエアコン修理作業、本日も(今回も)無事に終了
当社ではGTOのエアコン修理を1台完了するたびに、社屋の屋根にダイヤモンドの菱マークをひとつ描いてます
いつかグーグルマップでも三菱マークがみつかりますよーに
(って描いてませんからねー)
この記事を書いたのは…
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