タイトルをインパクトのある「エアコン故障地獄!!」にしようかと思ったのですが、おどろおどろしいので「エアコン修理天国!!」でいこうと決めかかったところ、さすがに天国で費用が発生するのはいかがなものかと思い至り、「エアコンが効くしあわせ」に落ち着きました
そんなローレルのエアコン修理作業でございます
日産 ローレル
E-HC33
平成元年登録のお車です
コンプレッサーからの異音をきっかけにご入庫いただきましたこちらのローレル
実際にお車を点検すると、コンプレッサー以外にも問題のある個所がいくつか確認できました
新車時から30年オーバーの車両ですので、エアコンメンテナンスが充分に必要なタイミングかと思います
ガラガラという異音が発生していたコンプレッサー
ガス漏れが発生しています
コンプレッサーからガスが漏れると内部潤滑のためのオイル量が減少します
潤滑油がなくなれば金属部品間の摩擦が増し、やがて異音が発生
そして最後は焼き付いて固着、というのが地獄までのストーリー、いや天国までの道のりです
車両メーカーの日産でも部品メーカーのカルソニックでも生産が終了しているコンプレッサーは、現品をベースにリメイクしました
こちらの画像が完成品
外側のケースのみは分解洗浄して再利用ですが、その他の部品はすべて新品パーツで組み直しています
ほぼ新品スペックの新生コンプレッサーですね
ガスリークのあるエアコンホースも製品廃止
こちらはコンプレッサーほど複雑な構造ではありませんので、迷わず現品修理を実施します
耐圧樹脂のホースと既存の金属ジョイントをかしめ直し、リメイクを施した高圧ホース
純正部品のような仕上がりです
室内側のエアコンユニット
エバポレーターも作り直しました
エキパン,チューブをセットして、エバポレーターASSYの完成です
レシーバドライヤは社外品で対応
この部品のみ汎用製品との単純交換を実施しました
部品交換後はガスチャージ
旧ガスのR12を充填し、エアコン修理は完了です
ローレルのエアコン修理作業、本日も無事に終了
スイッチ入れれば冷たい風が吹き出すのがカーエアコン
それが普通だと感じるのは実は幸せなことなんだなぁと、レジェンドカーのメンテナンスをしていると思わされます
なかには古い仕様のカーエアコンはもう修理ができないんだと、あきらめている方も多いのです
実際に当社でも、何年もエアコンを使用していなかったというお車を修理でお預かりするケースも多々
もしみなさまの周りにエアコン修理を断念している旧車や輸入車のオーナーさまがいらっしゃいいましたら、当ブログをぜひともご紹介くださいませ
エアコン天国までの最短ルートをご案内できるかもしれません
車内を冷やしてしあわせになりましょう
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