Z32フェアレディ! 名車のエアコン復活工場!!
名車フェアレディZのご入庫です
エアコンが効かず1年ほど前に車検が切れていたZ32を、車検を取り直して当社までお運びいただきました
まことに恐縮でございます
その名車、直さないわけにはまいりません
直しましょう
日産 フェアレディZ
なんという流麗さ
グラマラスにもほどがあります
E-CZ32
平成5年登録のお車です
こちらのZ32、車検切れ前に日産ディーラーさんにてエアコン故障の点を実施
その際にエバポレーターからガスが漏れているが、エバポレーターは製品廃止なので修理はできませんとの診断結果に
悲劇です
失意のまま車検切れの状態を過ごしておられたところ、救世主となるかも知れない当社を見つけていただきました
ありがとうございます
お助けできれば幸いです
現車フェアレディZを点検したところ、エバポレーター以外にも複数のエアコン故障個所が見られました
年式が年式ですからね、経年劣化多数です
画像のコンプレッサーも機能していません
エバポレーター以前にまずはここから手を付けます
コンプレッサーもエバポレーター同様に日産からの部品供給は終了しています
ただしこちらはリビルト品が存在します
メーカーメイドのリビルトコンプレッサーを使用し、交換作業を実施
コンデンサーもこの状態
腐食が進み、アルミフィンを手で触るとパラパラと剥がれおちる状況です
こちらも部品は在庫無し
純正部品がなければリビルト品も社外品もありません
というわけで作り直したコンデンサー
現品からのリメイクです
うそみたいにきれいに仕上がりますが、ウソではありませぬ
耐用年数が過ぎ、硬化収縮してしまっているエアコンホース
寿命です
画像からもその硬さがわかるかと思います
新規に製作した高圧ホースと低圧ホース
画像からもその柔らかさが伝わるかと存じます
こちらが本丸のエバポレーター
たしかにガス漏れが発生しております
ダッシュパネル,コンソールを分解しないと確認できない場所にあるエバポレーター
苦労して原因を追究したのに修理できなかった日産ディーラーさんも、さぞかし歯がゆい思いだったことでしょう
その無念さをくるまの電機やさんが晴らす日が今日です
さあ前を向きましょう
製品廃止で交換を断念していた室内側エアコンユニット
作り換えました
樹脂製のケースは洗浄して再利用ですが、エバポレーターを再生、エキスパンションバルブとチューブをジョイントし、新規ユニットの完成です
レシーバドライヤは社外品を採用
現品合わせで適合する汎用製品を選択しています
部品交換後はガスチャージ
旧ガスのR12を充填し、エアコン修理は完了です
Z32フェアレディのエアコン修理作業、本日も無事に終了
年式の低いお車を大事に乗り続けていらしゃるオーナーさまほど、修理や点検などのメンテナンスを正規ディーラーさまに依存されている傾向が高いのかとも思います
やはり街の整備工場より一般的な信頼度はありますからね
でも今回のケースのようにディーラーへ部品を供給しているもともとの自動車メーカーの方で修理パーツを廃止扱いにされてしまうと、それ以降はお手上げという状態にもなってしまいます
すべての部品に対応できるわけではありませんが、ことエアコンに関して私どものような自動車電装整備専門店へのご相談で解決できることも
車検切れで車庫に眠っていたり、夏場はあきらめて乗っていなかったりという愛車をぜひ、当社工場へお運びくださいませ
復活へのお手伝い、承らせていただきます
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